寿製菓は、鳥取県米子市にあるお菓子製造販売企業で、1952年に創業し、最初は、飴・キャラメルの製造販売から始まりました。
1959年に観光土産菓子に進出し、1968年(昭和43年)に、銘菓「因幡の白うさぎ」を発売し、今では、主力製品となっています。
「因幡の白うさぎ」は、出雲神話に登場するうさぎをモチーフとしたお菓子です。
ところで、因幡の国とは、現在の鳥取県東部にあたりますが、出雲の国は、現在の島根県の東部にもあたるためか、この因幡の白うさぎは、鳥取のみならず島根のお土産としても定着しているようです。
こちらでは、より安心な素材選びを追求しており、地元、鳥取県にあるの大山バターを使用するなど、地元の物を使用しているところも好感が持てます。
こちらの因幡の白うさぎ 抹茶餡の餡にもまた、茶どころの島根県松江市の老舗茶店である「中村茶舗」の抹茶を練り込んでいます。
ただ、こちらは、残念ながら、着色料に、危険な合成着色料が使用されています。
参考:因幡の白うさぎ 抹茶餡【鳥取】【寿製菓】【饅頭】成分分析
餡はうさぎの皮の中ですし、わざわざ着色料を付ける必要もないかと思うのですが。
ただ、こちらのうさぎの目には、合成着色料ではなく、赤大根から抽出した天然色素を使用しており、安全性に配慮しているようにも見えます。
現に、因幡の白うさぎに使用されている添加物は、レベルとしては許容範囲内となっています。
なお、寿製菓では、アレルギー表示の記載がありません。
このあたりは、企業の姿勢として少しどうかなという印象があります。
また、寿製菓では、
因幡の白うさぎ
KAnoZA
お菓子の壽城
馨多人 – KATARI –
JERSEY HILLS
出雲のお福わけ
山陰やおよろず本舗
とブランドがわかれています。
KAnoZAでは、抹茶フォンデュが、
お菓子の壽城では、白とち餅が、
出雲のお福わけでは、出雲のお福わけが、
代表商品となっています。
ここで、特記すべき点は、KAnoZAの抹茶フォンデュでは、因幡の白うさぎ 抹茶餡の餡と同じく、中村茶舗の抹茶が使用されていますが、因幡の白うさぎ 抹茶餡で使用されていた合成着色は使われていません。
参考:
因幡の白うさぎ 抹茶餡【鳥取】【寿製菓】【饅頭】成分分析
抹茶フォンデュ【鳥取】【寿製菓】【タルト】成分分析
同じ会社でも、このように同じ抹茶でも着色に対応が違うというのは不思議なものです。
しかも、どちらかというと、抹茶色そのものを見せたい抹茶フォンデュに不使用なのに、皮で包まれて見えない餡に着色料が使用されているというのはやはり納得がいきません。
ブランドが違うからなのでしょうか?
というか、そもそも、なぜブランドが違うのでしょう。
そういってしまうと身もふたもないんですが、素人目線からいくと、すべて、因幡の白うさぎブランドでいいと思うんですね。
因幡の白うさぎはやっぱり有名で、ほかの地域の人でも認識があると思うのですが、KAnoZAとかお菓子の壽城とか言われても、ピンときません。
また、こういっちゃアレですけど、会社名の寿製菓も知名度もいまいちなんですよね。
すべて、会社名もブランドもすべて因幡の白うさぎに統一しちゃえばとついつい思っちゃいます。寿製菓さん、すみません。
さらに、因幡の白うさぎ、KAnoZA、お菓子の壽城、出雲のお福わけでは、製造者や製造場所が異なるところもあります。
因幡の白うさぎ
寿製菓株式会社/鳥取県米子市旗ヶ崎2028番地
KAnoZAの抹茶フォンデュ
寿製菓株式会社2/鳥取県米子市旗ヶ崎2028番地
お菓子の壽城の白とち餅
寿製菓株式会社お菓子の壽城/鳥取県米子市淀江町佐陀1605-1
出雲のお福わけ
寿製菓株式会社/鳥取県米子市旗ヶ崎2028
ブランドなどが違う点については、このあたりも、何か関係あるのかもしれませんね。
あと、寿製菓さんのお菓子で不安な点としては、材料にその他とあることです。
材料にその他とある商品:
福々兎【鳥取】【寿製菓】【蒸しケーキ】成分分析
ブルーベリーベイクドバー【鳥取】【寿製菓】【クッキー】成分分析
ラズベリークリームサンドクッキー【鳥取】【寿製菓】【クッキー】成分分析
出雲のお福わけ【鳥取】【寿製菓】【饅頭】成分分析
日々是抹茶(KAnoZA)【鳥取】【寿製菓】【ラングドシャ】成分分析
八重雲晴れて(KAnoZA)【鳥取】【寿製菓】【フィナンシェ】成分分析
雲太(KAnoZA)【鳥取】【寿製菓】【バームクーヘン】成分分析
焼きチョコクッキー(KAnoZA)【鳥取】【寿製菓】【クッキー】成分分析
チーズタルト(KAnoZA)【鳥取】【寿製菓】【タルト】成分分析
たとえば、出雲のお福わけのミックス粉(砂糖、小麦粉、その他)といった具合なのですが、これは、どこかの仕入れ先からミックス粉そのものを納入していて、そのまま使っているから、不明なのでしょうが、そのあたりをクリアにするのも、仕入れする側としての役割だとも思えるのですがね。
添加物を気にするものとしては、たとえ、危険なものを使っていたとしても、やはりきちんと表記してほしいところですよね。
多少、安全性に対する姿勢が甘いところもあるようですが、とりあえず、看板商品の因幡の白うさぎは問題なさそうなので、よしとしますが、今後の対応にも期待したいところです。